投資の準備

投資を始める前に、いくら現金を残す?会社員のための資金整理

投資方法の攻略図鑑 / 投資の準備
攻略ノート · 投資の準備

投資を始める前に、いくら現金を残す?会社員のための資金整理

約4分で読める情報確認:2026年10月03日学習ポイント +20 XP
このクエストのゴール投資に回すお金と、手元に残すお金の違いが分かる
掲載先は通常の公式リンクです。現在、紹介報酬は発生しません。
このクエストの攻略手順(目次)
  1. 1. 預金を3つの役割に分ける
  2. 2. 「何か月分残すか」を、自分の事情から決める
  3. 3. まとまった投資資金と、毎月の積立余力を分ける
  4. 4. 下がったときの「金額」で考える
  5. 5. 今日することは、積立額を1つ決めること
  6. よくある疑問

「貯金が増えてきたから投資を始めたい。でも、いくらまで使っていいのか分からない」。そんなときは、預金残高の何割を投資するかより、お金を使う時期と役割から考えると整理できます。

このページでは、会社員が最初の積立額を決めるための手順を、架空の家計を使って説明します。金額は考え方を示す例です。家族構成や収入の安定性によって、必要な現金は変わります。

先に答え

日々の支払い、予定のある大きな出費、収入が減ったときの備えを確保し、その後に残るお金から投資額を決めます。NISAの上限に合わせて家計を組む必要はありません。

1. 預金を3つの役割に分ける

お金の役割具体例考えること
日々使うお金家賃、食費、カードの引落し給料日と支払日のずれに耐えられるか
予定と緊急時に備えるお金引越し、家電の買替え、休職時の生活費必要な時期と金額を見積もれるか
当面使う予定のないお金長い時間をかけて準備する将来資金値下がりしても売らずに待てるか

この分類は、銀行口座を必ず3つ作るという意味ではありません。メモや家計簿で、同じ預金残高の中にある役割を分ければ十分です。金融庁も資産形成の基本として、収支の把握とライフプランに応じた貯蓄・投資の使い分けを示しています。出典:金融庁「資産形成の基本」

2. 「何か月分残すか」を、自分の事情から決める

緊急時の備えは、毎月の最低限の生活費と、収入が途絶えたときに必要になりそうな期間から考えます。共働きでも、二人の収入が同時に減る可能性や、片方が働けない場合の支出増加は家庭ごとに異なります。

例えば、最低限の生活費が月25万円で、仮に6か月分を備えると決めたら150万円です。これは全員に6か月を勧める基準ではありません。雇用形態、休職時の制度、扶養家族、頼れる支援を踏まえて、必要な月数を調整してください。

さらに、1年後に必要な引越し費用50万円があるなら、緊急時の150万円とは別に扱います。使う予定が決まっているお金を「もしもの備え」にも数えると、実際に出費した後に備えが足りなくなるからです。

3. まとまった投資資金と、毎月の積立余力を分ける

架空の家計の計算例

預金300万円 − 日々の支払い用30万円 − 緊急時の備え150万円 − 予定支出50万円 = 70万円

70万円は投資の検討対象にできる金額です。すぐに全額を購入する、という結論ではありません。

次に毎月の収支を確認します。手取り収入から通常の支出を引いた黒字が5万円でも、年払いの保険や帰省費が年24万円あるなら、月換算2万円を引いて考えます。そのうえで貯蓄にも1万円を回すなら、計算上の積立余力は月2万円です。

この例で、いきなり月2万円を設定する必要はありません。まず月1万円で始め、数か月の支払いと預金残高を見てから増やす、という決め方もあります。ボーナスが出ることを前提に、毎月の赤字を埋める組み方は避けたいところです。

4. 下がったときの「金額」で考える

投資額を決めるときは、「30%下落」といった割合を円に置き換えてみます。70万円を投資して30%下がると、評価額は49万円、含み損は21万円です。この数字を見て、近い将来の支払いが難しくならないか、慌てて売りたくならないかを考えます。

30%は想定練習のための数字で、最大損失を示すものではありません。投資対象によっては、それ以上の損失も起こりえます。投資を始めるために、必ず株式へ大きな金額を振り向ける必要はありません。

5. 今日することは、積立額を1つ決めること

  1. 直近数か月の収入と支出を見て、年払いの費用も月割りする。
  2. 使う予定のある資金と緊急時の備えを、預金から取り分ける。
  3. 毎月無理なく継続できる金額を決める。
  4. 商品を買う前に、値下がり時の家計への影響を確認する。

現金にも、必要な日に使えるという役割があります。インフレで実質的な価値が減る可能性があっても、それだけを理由に生活資金まで投資へ移す必要はありません。投資に回す金額が整理できたら、次は税制上の仕組みであるNISAを確認しましょう。

よくある疑問

まとまった貯金がないと、投資は始められない?

少額から利用できる積立サービスもあります。ただし、始められることと、家計に適していることは別です。赤字や近い支払いへの不安があるときは、まず収支を整える方が優先です。

借金がある場合も同じ順番でよい?

返済条件の確認が加わります。確実に負担する借入金利と、確実ではない投資収益を比べる必要があります。借入れの内容によって判断が変わるため、この記事の計算例をそのまま当てはめないでください。

QUEST CHECK

ひとつ「わかった」が増えたら、クリア!

生活費・近い将来の支出・もしもの備えを、投資資金と分けて考えられた。

図鑑に戻る →
学びのきろくです。申込みや購入をする必要はありません。

次に確かめたいことは?

投資には損失の可能性があります。最新の条件・費用は公式情報をご確認ください。編集方針

-投資の準備