現物不動産投資の基本|表面利回りより先に見る収支と出口
現物不動産投資は、物件を保有し、家賃収入や売却による収益を目指す方法です。家賃が入る仕組みだけでなく、空室でも発生する支払いと、売るまでの流れを確認することが出発点になります。
表面利回りだけでは、手残りは分からない
表面利回りは、年間家賃を物件価格で割った目安です。購入時の諸費用、管理・修繕費、税金、借入返済などを含めた最終的な収支とは異なります。
物件価格2,000万円、月額家賃8万円なら、満室想定の表面利回りは4.8%。ここから空室1か月分8万円、管理等の支出20万円、年間返済50万円を差し引くと、残る現金は18万円です。
この例は税金、取得・売却の諸費用、大きな修繕を含みません。ローン元本の返済も現金支出に含むため、税務上の利益を計算したものではありません。
収入と支出を、3つの場面に分ける
| 場面 | 見積もる項目の例 |
|---|---|
| 買う | 物件代、仲介、登記、融資、税金、初期修繕 |
| 持つ | 空室、管理、保険、税金、修繕、原状回復、返済 |
| 売る | 売却価格、仲介等の費用、残債、売却までの期間 |
費用の項目や金額は、物件と契約で変わります。営業資料の収支表に載っていない支出がないか、自分の見積り表と照らし合わせると確認漏れを減らせます。
家賃保証でも、契約条件を読む
サブリースなどの「家賃保証」は、同じ家賃が永久に支払われる約束とは限りません。国土交通省も、家賃の見直しによる減額や、契約条件の確認を案内しています。免責期間、修繕負担、中途解約、更新時の条件を確認しましょう。
3つの厳しい条件でも試算する
- 空室が長引き、想定より家賃が入らない。
- 修繕が重なり、まとまった現金が必要になる。
- 借入金利が上がる、または希望価格で売れない。
どれか一つで生活費を圧迫するなら、契約を急がず、自己資金や価格条件を見直す材料になります。「融資を受けられる額」と「無理なく返せる額」は分けて考えます。
資料請求・相談の前に、質問を準備する
物件の現況、周辺賃料、過去の修繕、管理契約、ハザード情報、売却時の制限について、資料に基づく説明を求めます。契約や融資が絡むため、口頭説明だけで決めず、必要に応じて利害関係のない専門家にも確認します。
ひとつ「わかった」が増えたら、クリア!
表面利回りと手元に残る現金は違うと分かる。
投資には損失の可能性があります。最新の条件・費用は公式情報をご確認ください。編集方針